中国でひとたび都市開発が始まれば、開発エリアの周囲の景観はわずか数カ月で一変し、新たな都市へと姿を変える。こうして人々の生活が快適になる一方で、人口が密集することで駐車場の不足や交通渋滞の深刻化も見られ、大都市特有の問題も生じている。

 中国メディアの百家号はこのほど、「日本でも都市部に人が密集しているのに、秩序は保たれている」と指摘し、その事実を「中国人は深く考えるべき」とする記事を掲載した。

 記事は、日本では路上の車の流れや地下鉄などの公共交通機関のどれをとっても「混雑することなくスムーズに流れており、中国では有り得ない光景が見られる」と指摘。北京や上海で毎日のように生じる通勤ラッシュ時の深刻な交通渋滞については「人生を後悔したくなるほど絶望的だ」と嘆く一方、面積は北京の8分の1でありながら、人口密度は5倍の東京で「深刻な渋滞がまったく見られないことは既に奇跡である」と主張した。

 続けて、東京で渋滞が見られないのは「ひとえに都市設計と民度が大きく関係している」と主張。まず、都市設計では「自転車やバイクの専用駐輪場を地下や高架下などに設けることで、デッドゾーンを活用して交通の妨げを解決している」と説明。また、日本で普及している昇降式立体駐車装置は、中国ではほとんど見られないものなので、「日本では様々なタイプの立体駐車場を設けることで渋滞の原因となる路上駐車をなくしている」と強調した。

 さらに、日本人の民度の高さも渋滞解消に一役買っていると指摘し、「ドライバーが歩行者に道を譲ったり、軽く会釈をして感謝を表したり、自転車が歩行者を追い越す際に『すみません』と声を掛けるなど、相手に対する細かな気遣いが交通をスムーズにしている」と伝えた。こうしたことが渋滞の解消に直接繋がっているわけではないにしても、相手に対する小さな気遣いや配慮は円滑剤となると指摘し、「中国人も1人1人が少しでも変化できれば、国全体もより良くなっていくのではないか」と訴えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)