新型コロナウイルスの感染拡大で、日本政府が東京など7都府県に緊急事態を宣言してから14日で1週間が経過した。日本の緊急事態宣言は、中国など他国とは異なり都市封鎖はしないため、どれだけの効果があるか不安視する人もいるが、在日中国人はどうみているのだろうか。中国メディアの今日頭条は14日、「仏系の日本式都市封鎖」の中にいる中国人はどうしているのか紹介する記事を掲載した。

 「仏系」というのは、2018年に流行語大賞にまでなった日本由来の単語だ。草食系の意味から今は転じて穏やかなさまを広く表す言葉として使われている。記事は、日本の緊急事態宣言は中国の「鎖国的な」厳しい方針とは全く異なっており、個人の自主性を重んじた「仏系」だと紹介。中国人から見れば、生ぬるいと感じる人もいるかもしれない。

 記事によると、在日中国人は全体として不安を感じてはいるものの、パニックになることも不満を抱くこともなく、「帰国して避難しようとする人はごくわずか」だという。これは、欧米などから大量の中国人留学生が帰国したのとはずいぶん異なっている。

 一例として記事は、1月に日本へ来た夫婦の話を紹介。日本では国内で感染者が出るまで対岸の火事という様子で、それまではゴーン被告の逃亡劇の方が話題になっていたほどだった。危機感を感じ始めたのは遅かったが、その後マスク率が高くなって品切れになったものの、人々の生活は変わらず緊急事態宣言が出てもなお出勤する人の姿があると伝えた。

 そのうえで記事は、日本人は「マスク、手洗い、消毒などできることをきちんとしている」とその自覚性を評価。しかも、日本にはもともと「備蓄」の習慣もあり、「精神的に追い込まれていない」と好意的に伝えている。

 緊急事態宣言が出てから東京などでは感染者の増加が加速しており、政府の対応の遅さやその政策を批判する声は国内からも出ているが、在日中国人は意外と冷静に受け止めているようだ。とはいえ、日本医師会からは医療崩壊が起きる可能性も指摘されている。このまま「仏系」の対策で良いのかどうかは意見の別れるところだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)