2019年のスマホ出荷台数シェアでは、ファーウェイはアップルを抜いて世界第2位に浮上した。中国人にとって、ファーウェイは世界的に認められ、成功した中国の誇りなのだろう。中国メディアの百度はこのほど、「日本は科学技術が発展しているのに、なぜファーウェイのような際立った企業がないのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、ファーウェイの優秀さを認めながらも、だからといって日本企業の実力を見落としてはならないと指摘。2018年の世界の研究開発費用によると、トップ50にランク入りしたのは中国ではファーウェイのみだったのに対し、日本からは英国・ドイツに次いで多い6社が入っていたという。また、2018年の特許申請数でも、中国からは上位50位に8社が入っているのに対し、日本からは16社と中国の2倍だったと指摘した。

 科学技術で発展してきたとはいえ、中国企業は日本から大きく引き離されているようだ。記事は、技術力で世界をリードする分野として「半導体材料」、「デジタル工作機械」、「光学」、「ロボット」があると伝えている。半導体材料では、日本は世界のシェアを6割以上持っており、デジタル工作機械で中国の世界シェアは「わずか5%」なのに対し、ハイエンドのデジタル工作機械はほとんど日本とドイツの企業にシェアを独占されていると格差を伝えた。

 また、光学分野でも、日本は光学精密機械で世界最先端の企業があり、ファーウェイでさえスマホに使われている部品は日本製だ。「将来性のある」ロボット分野においても、日本は世界最先端であり世界の6割以上のシェアを握っていると紹介している。

 そのうえで記事は、これら4つの分野は技術面で進んだ分野のほんの一部だと指摘。日本には「実力ある無名の中小企業」がたくさんあり、技術力では日本と中国の差はまだまだ大きいと論じた。

 記事は、中国にはファーウェイのような企業があるからと安心すべきではないとし、「日本を甘く見てはいけない」とくぎを刺している。これは同時に日本企業にも言えることだろう。日本も、勢いのある中国企業に追いつき追い越されないためにもさらなる研鑽が必要になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)