世界4大文明の1つが黄河文明であることからも分かるように、中国は悠久の歴史を有しており、多くの中国人は自国の歴史を誇りにしている。しかし、他国が中国の歴史を描写する際には多少の違いが見られるようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、韓国と米国、そして日本の歴史の教科書で中国についてどのような記述が見られるのかについて比較する記事を掲載した。

 記事はまず、米国の歴史教科書は「比較的客観的に描かれている」と評価。事実を淡々と述べる形で、主観的な評価や見解を加えることはなく、古代中国の発明品がいかに現代の文明に役に立っているかを紹介していると伝えた。

 次いで日本の歴史教科書は「古代中国に対する尊敬と、近代中国に対する軽蔑が見られる」と分析。古代中国は多くのものを発明し創造したので、古代中国については非常に客観的に描かれており、古代中国の知恵に対する崇敬の念が伝わってくるという。しかし、清王朝と民国時代になると「軽蔑的」な態度となり、民国後期と改革期はまるで日本が被害者であるかのように述べており、「事実に則していない」と不満をあらわにした。

 最後に韓国の歴史教科書は、「古代中国の歴史について書くと同時に、自分たちの存在感をアピールする」内容だと記事は指摘。古代の史実に主観的な意識や理解が加わっており、「これは理解に苦しむことだ」としている。これは、中国東北地方をかつての古代朝鮮の領土としていたり、隋・唐の時代の高麗討伐の歴史が中国の侵略に頑強に抵抗した歴史になったりしているという。

 結論として記事は、3カ国とも古代中国に対しては尊敬の念が感じられるが、近代の歴史に対しては多少なりとも偏見があると分析。これが現在の中国とこれら3カ国とが「微妙な関係」にある原因だと結んだ。

 近代の歴史について言えば、中国自身も不都合な歴史の事実をきちんと教科書で教えていないということもあり、あまり外国のことを批判する立場にはないと思われるが、記事では当然のことながらその点には触れていない。外国による中国の歴史の描写について言う前に、まずは中国自身が近代の歴史について正確な記述があるかを見直してみてはどうだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)