中国の武漢市で新型コロナウイルスの感染が拡大していた際、世界各地に住む中国人や中国系住民はさまざまな差別的な扱いを受けたという。たとえばドイツに留学中の中国人学生がドイツ人に罵られ、唾をかけられたという事例のほか、アフリカで生活する中国人が「中国ウイルス」という蔑称で呼ばれるなどの出来事があったという。では日本人は日本に住む中国人にどのように接していたのだろうか。

 中国メディアの今日頭条は6日、新型コロナウイルスの感染が拡大する日本における在日中国人の状況について説明する記事を掲載した、ある在日中国人が番組で「日本では在日中国人に対する差別はない」と語ったことを紹介した。

 日本で暮らす中国人のなかには、インバウンド関連の仕事をしている人も多く、中国人旅行客が激減している現状に対して不安と焦りを感じている人は多いようだ。しかし、記事によれば、この在日中国人は不安や焦りはあっても、「疫病は無情だが人には情があり、日本と中国は国境を超えて互いに協力しつつ疫病に立ち向かっている」と語ったことを紹介。

 そして、新型コロナウイルスの感染拡大という非常事態を通じて日本人と中国人の友情は深まったと説明し、在日中国人の家族や友人たちに対しても、日本では差別がほとんど存在しないゆえに「全く心配はない」と強調したことを紹介した。

 中国では「疫病は人類が一致協力して対処すべき人類全体の問題であり、差別や偏見が生じれば協力関係を破壊してしまうことになるゆえに、差別と偏見はウイルスよりも危険だ」という報道が多く見られる。

 武漢市で新型コロナウイルスの感染が広まったばかりの頃、日本から武漢市に救援物資が続々と届けられたが、こうした行動が中国における対日感情を大きく改善させたのは間違いない。また、世界各地で中国人が差別的な扱いを受けたという状況が存在したのと対照的に、日本では中国人が差別を受けるような事態が起きていないというのは、日本人からしても安心できることなのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)