日本人の国民性については、まじめで礼儀正しく、民度が高いと言われる。新型コロナウイルスの感染が欧州のような爆発的な増加になっていないのは、高い民度のおかげだという人もいるほどだ。中国メディアの騰訊はこのほど、「日本人の民度は本当にそんなに高いのか? 実際には表面を見ているだけに過ぎない」と題する記事を掲載した。

 記事は、中国で一般に言われる日本人の民度の高さとは、日本はどこもきれいで、よく列に並び、道路にごみは見当たらず、大声で話す人もいないことだと紹介。「それだけ聞くと民度が高く感じる」としながらも、これは「民度の高さではなく良い習慣の表れ」だと主張した。

 その理由として記事は、日本でも場所によってはゴミが落ちていて、若者が集まると喧嘩も起こり、信号無視や立ち小便をする人、痴漢もいるからだと指摘。日本人の民度が高いというのは絶対的ではなく、民度の低い人も少ないだけで確実にいて、旅行で訪日する中国人はたまたま民度の低い人に遭遇しなかっただけだと主張した。

 そのうえで、日本人の民度が高く見える理由について記事は分析。その1つが「他人に迷惑をかけないという伝統」で、これは幼い時からの教育と関係があると論じた。日本では人に迷惑をかけるような行為をすると社会から隔絶されるが、秩序を守る人は困った時に他人から助けてもらえるので、人に迷惑をかけないように心がけるようになるだけだとしている。

 もう1つの理由は「処罰されたくないのでルールを良く守る」と分析。このルールには、公園で痰を吐かない、タクシーで吐かない、殴り合いのけんかをしない、列に割り込みしない、ごみを指定時間外に捨てないなどがあり、その罰則は決して軽くないとしている。

 記事は、同じ環境であるなら日本人の民度が中国人よりずっと高いということはなく、中国も生活のレベルがさらに向上して心に余裕が生まれるようになれば、民度の高さを示すだろうと結んだ。確かに、日本にもお世辞にも民度が高いとはいえないような行動をする人がいるのは確かだが、圧倒的に少数であり、この点中国は民度を意識する人が増えてきているとはいえ、まだまだ向上の余地が大きい。中国が日本から学べる点は多くあると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)