日本人ほど風呂好きな国民は世界を見渡しても他にいないのではないだろうか。日本には全国に公衆浴場があり、その数は年々減少しているとはいえ、厚生労働省の調査によると2018年には2万5000近くの施設があったという。中国メディアの百度は23日、「日本人はなぜこんなに銭湯が好きなのか」と題する記事を掲載した。

 記事は、現代の日本の住宅には普通どこも風呂があるが、わざわざ公衆浴場に行く人が少なくないと紹介。日本の家は中国と違ってシャワーだけではなく浴槽まで付いているので、不思議に感じるのかもしれない。

 その理由の1つとして記事は、日本には「公衆浴場の長い歴史がある」からだと分析。かつて日本には温泉で湯治するという習慣があり、仏教が伝来してからは寺院で施浴が行われたと紹介。江戸時代に入ると庶民にも広まり、公共浴場が普及したと経緯を伝えている。

 別の理由として、日本人の「潔癖ともいえるきれい好き」が関係していると分析。さらには、清めを重視する「神道の影響」や、風呂に入りながらおしゃべりする「社交の場」としての需要もあると伝えた。裸の付き合いという言葉もあるように、風呂に入ると日本人は話しやすくなる傾向があるようだ。記事は、日本では銭湯に入ったほうが「ビジネスの話も進む」と紹介しており、その真偽はともかく、中国ではビジネスの話をするなら酒を飲まないといけないというのが通説になっているので、それと比べれば非常に健全な方法だと言えるだろう。

 ほかにも、日本の家庭では家でも「親子が一緒に風呂に入る習慣」があるので、他人と風呂に入ることへの羞恥心が低いのかもしれないとも分析している。海外の公衆浴場というと古代ローマが有名だが、すでに廃れてしまっており、いまだにこれほど多くの人が公衆浴場を楽しむというのは、日本ならではの文化と言えるだろう。こうした独自の文化はこれからも大切にしていきたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)