新型コロナウイルスの影響により、2020年7月に開幕が予定されていた東京五輪は「1年程度の延期」となることが決まった。五輪が延期となるのは史上初のことだ。

 中国メディアの上観は25日、東京五輪の延期によって、開催国である日本は莫大な経済損失を抱える見込みだと指摘する一方で、延期によって中国のスポーツ界も大きな損失を被る可能性があると伝えた。

 東京五輪が2021年に延期されることになったことについて、記事は「21年は中国で6月から7月にかけてFIFAクラブワールドカップが開催される予定だ」としたほか、8月には四川省で夏季ユニバーシアードが開催される予定であることを紹介。さらに、22年は2月から北京で冬季五輪が開催され、22年9月には杭州でアジア競技大会が開催予定だと強調し、「東京五輪の延期によって、これらのスポーツイベントはすべて何らかの影響を受けることになるだろう」と指摘した。

 続けて、夏季五輪と冬季五輪は「開催年を2年開けることで、互いに他人の領分を侵さないよう配慮されている」と指摘しつつも、東京五輪が21年の「夏」に開催された場合、北京五輪はわずか180日後に開催されることになり、「互いの領分を侵すことになるのは間違いない」と主張。夏の五輪の半年後に、冬の五輪が開催されれば、「観戦のために海外から訪れる外国人や、五輪に協賛するスポンサー企業が『分断』されてしまう」とし、冬の五輪はどうしても注目度で夏の五輪には敵わないため、北京で開催される冬季五輪は「収入の点で、当初の予想を下回る可能性」が出てきたことを強調した。

 また、21年6月から7月にかけて中国で開催されるFIFAクラブワールドカップについて触れ、「欧州選手権(ユーロ2020)も1年延期となったうえ、東京五輪も延期となれば、FIFAクラブワールドカップはどうなるのか」と不安を示し、同大会もスケジュールに大きな変更が生じるかもしれないと指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)