中国メディアの今日頭条は21日、日本の「絶対に緩まないナット」について、「たとえ設計図を見ても、中国企業にはとても真似できない」と論じる記事を掲載した。この絶対に緩まないナットから日本の製造業の強みを分析している。

 このナットは、日本では新幹線のほか、スカイツリーや明石海峡大橋などで採用されている。ハードロック社によると、過去40年間に世界中で数億個使用されてきているという。

 記事はこのナットについて、日本古来の構造建築に使用されているクサビ原理に注目し、クサビを打ち込むという発想から発明されたと紹介。そこから改善を重ね、2個のナットを重ねて上のナットの中心をずらし、ねじ込むと下のナットの一片を強く押さえ込む構造になっている。

 記事によると、このハードロックは公式サイト上でその原理と設計図が公開されており、模倣者も出現したと紹介。しかし、「成功者はいない」と指摘している。「発想自体は簡単だが、改善を重ねていかなければならない」からで、儲けにしか興味がない模倣者にはできないことだとしている。記事は、それができるのは、世界でも日本のハードロック社だけだ、と常に最高の製品を作ろうとする匠の精神を称賛している。

 記事に対して、「設計図があっても、技術と材料がなければできないので中国には真似できない」という人や、「匠の精神がなければ、生き残るための仕事に成り下がる」という指摘、さらには「中国には永遠に値崩れしない不動産がある」と自虐的なコメントも寄せられていた。

 ハードロック社は社長自らが特殊な工作機械を発案し、毎分数百個のナットの各寸法を、ミクロンレベルで測定する検査装置も導入しているという。儲けしか目に入らない「模倣者」にできることではなく、やはり仕事に情熱を注ぐ「匠の精神」がなければできないことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)