日本の街中でもっとも多く見かける車は日本車であるのは間違いないが、中国では中国メーカーに加え、日系、韓国系、欧州系、米国系など世界中のメーカーが進出していることから、街中で見かける車はまさに「多国籍」といった状況だ。

 しかし、中国国内では地域によって人気のあるメーカーには大きな違いがあるのが現状で、たとえば中国の政治の中心地である北京では、政府高官の間でアウディなどのドイツ車が人気であることから、ドイツ車を見かける機会が非常に多い。

 中国メディアの今日頭条は19日、中国南部の省である広東省の人びとはドイツ車などの欧州系ではなく、日系車に好んで乗っていると紹介し、その理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず広東省には欧州メーカーの自動車生産工場が数多く存在するにもかかわらず、日系車のほうが多くの消費者に受け入れられていると紹介。そして、これは自動車市場が拡大する前から見られる現象であると伝えつつ、「その原因はどこにあるのだろうか」と疑問を提起した。

 この理由として記事は、広東省は香港の近くに位置していて、「1990年代に香港で日系車が人気となった影響を受け、その流れが継続している」と分析。また、日系メーカーも90年代に中国企業との合弁会社の拠点を広東省に設けたこと、さらに日系車の品質や操作性、さらに低燃費といった強みが、実用性を重視する広東人に支持された要因だと論じた。

 中国の街では様々なメーカーの車を見かけることが出来るが、日系車は非常に多い。また、メンツを気にする人が多いため、高級車や車体の大きなSUVなどが人気となっていて、街中は車体の大きな車ばかりとなっているほか、日本のようなハイブリッド車ではなく、電気自動車が増加していることも特徴となっている。中国を訪れる機会があれば、街を走っている車に注目してみると日中の興味深い違いが見えてくるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)