中国メディア・東方網は23日、新型コロナウイルスについて「イタリアの死亡率が高いのは高齢化だけのせいなのか、もしそうなら日本についてはどう説明するのか」とする記事を掲載した。

 記事は、確かに新型コロナウイルスは高齢者や基礎疾患のある人が感染しやすく、死亡率も高くなっており、現在新型コロナウイルスによる死亡率が最も高くなっているイタリアは、人口のおよそ5人に1人が高齢者という世界で2番めに高齢化が進んでいる国だと紹介する一方、世界一の高齢化大国である日本ではイタリアのような高い死亡率になっていないと指摘。日本とイタリアの違いについて分析している。

 まず、1つめの要素として国民性の違いを挙げ、イタリア人は情熱的かつ奔放で、みんなで集まって騒ぐのが好きで、人とのやりとりや接触が濃密であるという特徴が、ウイルスにとっては格好の拡散環境となってしまったと説明した。一方で、日本人は衛生に十分留意しているのみならず、他人との距離感を保ち、他人に迷惑をかけないように心がけており、ウイルスの拡散抑止においてはプラスに働いているとの見方を示した。

 2つめの要素では、個人主義と集団主義の違いを挙げている。イタリアは古代ローマ時代を起源とする民主制度を求めるとともに個人を重んじる意識が強いとする一方、日本は集団を重んじる考え方が強く、政府が管理を行いやすい環境だと解説した。

 そして、3つめについては政府の意思決定の違いに言及。多くの国が感染経路をシャットアウトしようとする中、日本では感染率を下げることが重要視され、軽症者の自宅待機、学校の一斉休校、重症者への優先的な医療資源利用という方針が定められてきたのに対し、イタリア政府は中国に倣って街の封鎖を実施したものの、タイミングの遅さに加え、実施前に多くの市民が対象エリアから逃げ出したことが急速な感染拡大につながったとしている。

 記事はそのうえで「やはり、政府の意思決定が大きなウエイトを占めている」とし、日本については検査実施数が少ないことから実際の感染者数は未知数であるものの、死者数が抑制されていることは間違いなく、「ウイルスを完全に消すのではなく、ウイルス感染をコントロールする」という当初の方針が現時点では功を奏していると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)