中国では多くの都市でガソリンエンジン搭載のバイクが禁止されたため、今では電動バイクが主流となっている。中国のバイクメーカーは生き残りをかけて海外市場に目を向けるようになっているが、中国メディアの新浪は21日、ベトナムに進出して大成功を収めたはずの中国のバイクメーカーが、今ではわずか5%のシェアしかなくなってしまったと紹介する記事を掲載した。

 中国のバイクメーカーがベトナム市場に目を付けたときには、すでに日本のバイクだらけだったという。記事は、当時は日本メーカーが9割以上のシェアを占めていたが、中国メーカーは価格攻勢でわずか3年という短期間で8割以上のシェアをもぎとったと快進撃を伝えた。

 しかし、それも長く続かず、また日本ブランドがシェアを回復させたと指摘。なぜ中国のバイクメーカーの成功は一時的だったのだろうか。記事は、3つの理由があると分析している。その1つは中国ブランド同士の「価格競争」で、値段がどんどん下がっていき、利益が減ってしまったという。

 2つ目の理由は、価格競争ゆえに「質」を下げてコスト削減しなければならず、2、3年で壊れてしまう低品質になってしまったことだと分析。そのため、十数年乗っても故障がほとんどない日本のバイクにユーザーが戻っていったのは自然なことだとした。いくら安くてもすぐに壊れてしまうのでは「安物買いの銭失い」である。

 3つ目の理由は「アフターサービス」の重要性が分かっていなかったからだと分析。中国のバイクメーカーはアフターサービスを重視しなかったため顧客を失うことになったとしている。

 シェアが80%から5%になったというのは、かなり極端な下がり方ではあるが、ベトナムの人々からすれば中国のバイクにそれだけうんざりしたということだろう。「安かろう悪かろう」というイメージは、一度ついてしまうと信用の回復には時間がかかるものだ。ベトナム人ユーザーも一時は安さにひかれたとはいえ、結局は質の高い日本のバイクの良さを認識したということだろう。長い目で見て消費者に支持される製品を作るのが、分野を問わず製造業の成功の秘訣といえるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)