世界の工場と呼ばれた中国。今なお中国の製造業は世界にとって「なくてはならない」存在であり続けているが、各企業の寿命は非常に短いのが現状だという。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本と中国の製造業を比較する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の中小企業の平均寿命は約2.5年、大企業ですら7-8年であると言われているのに対し、日本には100年以上の歴史を持つ老舗企業が3万社以上もあると紹介。中国企業が短命である一方で、日本に長命の企業が数多く存在するのは、「追及するもの」が大きく異なっているためだと論じた。では、中国企業は何を追及しているのだろうか。

 記事は、中国企業の多くは「金儲け」を過度に追求する傾向にあり、小さなビジネスに成功すると、不動産や株式投資などで「経営の多角化」を図ると主張。一方、日本企業の多くはあくまでも本業を大切にし、自社製品の質の追及に努め、儲かったからといって本業以外に安易に手を出すことはしないと強調した。

 また、中国の製造業にとって技術とは「設備」を意味するとし、企業の経営者は先進的な機械を手にするためには大金を支払うが、その機械を動かす社員などの「人」には投資をしたがらないと指摘。一方、日本企業は技術は買えるものではないと認識しており、時間をかけて習得するものだと考えていると強調した。

 さらに記事は、中国企業は何をするにしても「効率とスピードを重視するが、短期的な視点でしか物事を考えられない」と主張する一方、日本企業はより長期的な視点で、物事にじっくりと取り組む傾向があると強調。スピードを優先するうえでは「製品に確固たる品質があること」が前提となるのに、中国企業は製品に十分な品質がないにもかかわらずスピードばかり重視しているから、市場から淘汰されてしまうのだと主張し、中国企業は日本企業が生存のために追求していることから学ぶべきであると強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)