経済成長率の低迷が続く日本だが、国内総生産(GDP)は米中に次いで世界3位の規模を維持している。2018年における韓国のGDPは世界10位の規模だったが、一人あたりGDPではもはや日韓の差はほとんどなくなっているようだ。

 中国メディアの百家号は16日、成長が続く韓国経済に対し、日本は経済成長がほぼ失われているため、あと10年もすれば韓国が一人あたりGDPで日本に追いつく可能性があると指摘する一方で、日本経済と韓国経済にはGDPの数字では表せない差もあると論じる記事を掲載した。

 記事は、近年の韓国経済について「3%前後の成長率を維持してきた」うえ、19年はわずかに減速して2%となったが、日本は19年はわずか0.7%増にとどまるなど、ほとんど成長を実現できていないと指摘。日韓両国の経済成長のペースがこのまま続けば、韓国はあと10年ほどで日本に追いつく可能性があると指摘した。

 また、19年の一人あたりGDPでは韓国は約3万1700ドルだったのに対し、日本は約4万ドルであったため、両国の差は1万ドル未満にまで縮小していると指摘。09年の韓国の一人あたりGDPは1万8300ドルにすぎず、日本の45%ほどの水準であったことを考えれば、韓国の一人あたりGDPはわずか10年で大きく伸びていることがわかると強調し、やはり10年後には韓国の一人あたりGDPは日本に肉薄していることになるだろうと主張した。

 一方で、日本と韓国の経済的な実力にはGDPの数字だけでは表せない差も存在するとし、半導体やディスプレーなど韓国の基幹産業は日本の設備や原材料なしでは成り立たないと指摘し、これは韓国が対日貿易で莫大な赤字を抱えていることからも見て取れると主張。韓国には世界有数の競争力を持った企業は数多く存在するが、産業全体で見てみると日本企業が産業の川上を独占していて、韓国企業は川下に近い場所にいるケースは少なくないと指摘した。

 GDPの計算方法は複数あり、韓国の一人あたりGDPはすでに日本を上回っているという統計もある。日本は消費増税の影響によって2019年10ー12月の実質GDPが年率換算で前期比7.1%の減少となっており、経済成長を取り戻せなければ近い将来に日韓の一人あたりGDPは逆転してしまう可能性があるといえそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)