日本には外国人が見ると「最初は驚く」ものの、理由を知ると納得する設計があちこちに見られる。中国メディアの百度は14日、「日本の集合住宅ではベランダに穴が開いている」と紹介する記事を掲載した。設計としては不合理だが、肝心な時には命を救うと感心している。

 「ベランダに空いた穴」というのは、集合住宅に設置されている「避難はしご(避難ハッチ)」のことだ。記事は、中国のマンションでは火災になると逃げられなくなる人がいると指摘。窓には大抵防犯用の柵があるため、侵入者を防ぐのには効果があるが、火災などの非常時には住民自身が閉じ込められて逃げられないという欠点がある。非常用に開閉できる部分を作れば良いのだが、それすらないことも多く、あっても高層階の場合ほかに逃げ場はない。

 記事は、日本のマンションにある「避難用はしご」は、非常時には上階から下まで全ての家で折りたたんでいるはしごを開くことで、下までスムーズに降りることができると紹介。また、ベランダにはさらに隣の家との間に仕切り板があるが、緊急時にはこの「蹴破り板」を壊して逃げられるようにもなっていると伝えた。

 しかし、中国人にとってはベランダに「避難はしご」があると、見知らぬ人に侵入されるのではないかと心配になるようだ。これももっともな心配ではあるが、火災などの緊急時に自分も閉じ込められてしまうのは、まさに致命的な問題だ。

 日本のマンションは一見無防備に見えるが、緊急時に命を守る設計となっており、この方が合理的と言えるだろう。中国も日本の方法を導入すれば良いと思われるが、それは難しいことなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)