世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスの感染はパンデミックの段階に入ったとの見方を示したが、各国の対応は異なっているようだ。中国メディアの虎嗅は14日、世界各国に住む中国人による「各国のコロナウイルス対策」を紹介する記事を掲載した。

 まず「米国」は、最初は甘く見ていていたが、やっと2週間前から本腰を入れ始めたと対策の遅れを指摘。しかし、中国と違い「人権」を重視するためマスクの着用を強制できないと不満げに伝えた。次に「イタリア」だが、封鎖が決まる数日前まで緊迫感が全くなかったと紹介。マスク姿は中国人くらいだったという。イタリアでは具合が悪くないのにマスクするのは、不安感を煽る行為だと反感を買っていたが、今ではマスクが手に入らなくなっていると伝えている。

 次は「ドイツ」で、イタリアで感染者が増加しても入国制限をかけず、対策も特になかったと不満げに伝えた。最近になって1000人以上のイベントを禁止したものの、1000人以上では人数が多すぎると指摘した。「シンガポール」に関しては、感染者が少ないためか、国民は冷静で政府の対策は国民から評価されているという。「韓国」については、不安感を煽るような報道をする韓国メディアを「正直で透明性がある」と高く評価。「国民の4割が感染するかもしれない」などの意見を紹介するところなど、情報を正直に伝えていると好意的に伝えた。

 「日本」については、感染状況が「謎」だと紹介。検査を受けられる人を制限しているためだと主張し、これは軽症の人が病院に殺到して医療崩壊が起きないようにするためだと解説した。また、学校の休校、在宅ワーク、大規模なイベント自粛などを求めているが、あくまで要請なので「厳しさが足りない」としている。しかし、民度が高いので恐がりすぎることがなく、せいぜいトイレットペーパーの買い占めが発生した程度で国民は冷静だと称賛した。

 記事は最後に「イラン」について紹介。感染が拡大し政治家まで感染してしまい、「中国人がウイルスを持ち込んだと恨んでいる」と批判。しかし初期の対応が悪く、手洗いやマスク着用の習慣がないなど衛生観念が低いと反論した。

 全体的に、中国人から見るとアジア以外の国ではマスクをしたがらないことや、強制隔離などの厳しい政策を取らないのが理解できないようだ。何が正しい対策なのか判断が難しいところだが、日本は比較的バランスの取れた対策をしていると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)