中国メディア・新浪体育は16日、安倍晋三首相が14日行った記者会見で東京五輪の予定通りの開催を改めて強調したことに対し、英国の著名陸上選手が「透明性に欠け、本当にできるのか確証が得られない」と不満を示したと報じた。

 記事は、安倍首相が14日に新型コロナウイルス感染にかんする記者会見を行い、米国やイタリアなどとは対照的に、現在の状況では緊急状態を宣言するには至らないとの考えを示すとともに、東京五輪については「われわれはウイルスとの戦いに勝利し、予定通り五輪を開催し成功させる」と発言したことを紹介した。

 そのうえで「安倍首相の意思表示に対し、一部のアスリートが満足を得られなかったのは明らかだ」とし、陸上英国代表のキャプテンで男子800メートル走の著名選手であるガイ・リアマンス選手が「記者会見は明確かつ透明性がなければならないにもかかわらず、安倍首相の発言からは五輪を正常に開催できるのか確認できなかった」と発言したことを伝えている。

 また、男子400メートル走が専門で、2008年の北京五輪4×400メートルリレーで銅メダルを獲得したマーティン・ルーニーさんも「安倍首相はほとんど何も話さず退席した。これは記者会見と呼べるのか。そもそも何の質問も受け付けていないではないか。日本の姿勢が不透明ならば、国際五輪委員会(IOC)や世界陸上協会がもっとはっきりと多くの情報を提供すべきだ。アスリートの健康を第一に考え、もし、ウイルスが流行する中での大会が危険であるなら、東京五輪を開催すべきでない」と述べたとした。

 現状ではウイルスの感染状況がこの先どのように変化するのかが全く予測できない状態であり、東京五輪の開催是非を巡り各方面から不安や懸念の声が出るのもやむを得ないだろう。ただ、国内外において五輪の延期や中止を求める声が確実に高まり始めている。いつどのように判断を下すのか、日本政府と東京都、東京五輪組織委員会、そして、IOCに残された時間は決して長くはない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)