かつて中国では頻繁に偽札が出現していたが、最近ではモバイル決済の普及で偽札はかなり少なくなったと言われる。しかし日本では、モバイル決済の普及とは関係なく、偽札が極めて少ない。日本にも偽札が全くないというわけではないが、発見されるとニュースになるほど珍しいというのは、世界的に見ても日本くらいのものだろう。中国メディアの捜狐網は14日、なぜ日本では偽札がほとんどないのか、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事は、その理由を3つ分析している。まず1つ目には、「紙幣の精巧さ」を指摘した。日本の紙幣には、偽造されにくい特殊な用紙を使用し、すき入れ(白黒すかし)や凹版印刷(おうはんいんさつ)、コピー機で再現するのは困難な超細密な画線など、様々な技法が用いられている。記事は、「世界で最も偽造しにくい紙幣」と精巧さを称賛、模倣できたとしてもコストがかかりすぎるので偽札を作ろうとはしないとしている。

 2つ目は、日本は「信用問題を重視する国だから」と分析。日本には、普通の生活用品でも偽物が見られないほど信用を大切にする国だと称賛。そのうえ比較的小さな国なので、周りの人に通報されたり、捕まると信用を無くしてその後生きていくのが困難だからだと論じている。

 3つ目として「政府が反社会的勢力をコントロールしているから」だと分析。たいていの国では偽札づくりに反社会的勢力が関わっていて、法律を恐れないか、捕まえることができない相手であるのに対し、日本では政府のコントロール下にあるので偽札を作ることがないのだと論じた。

 中国ではATMから偽札が出てくると言われるほど偽造紙幣が多く、まさにババ抜き状態だったが、最近ではあまり偽札の話題が聞かれなくなった。これまで偽札が多すぎたこともモバイル決済の普及を後押ししたともいえるだろう。この点、現金払いでも偽札におびえずに暮らせる日本は、やはり暮らしやすい国と言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)