自分でランドセルを背負い、歩いて登下校する日本の子どもたちは、中国では自立していると称賛されているが、中国では真似できないというのが一般の考えだ。これは主に「誘拐」を心配してのことだと言われており、実際に中国では子どもの誘拐が頻発している。今では街の至る所に監視カメラが設置され、監視社会になったものの、学校への送り迎えは相変わらず必須とされている。

 では、なぜ日本の保護者は子どもが誘拐されることを恐れないのだろうか。中国メディアの今日頭条は13日、その理由について分析する記事を掲載した。3つの理由が考えられるとしている。

 その1つ目の理由は「法律の厳しさ」だ。中国の法律では、誘拐犯は5年から10年の懲役刑で、悪質な場合はより重い刑になることもあるものの、抜け穴があると指摘。また、誘拐犯から子どもを買う人への刑は厳しくなく、需要もあるのでなくならないという。それに対して日本では売る人も買う人も厳しい罰則が科せられるので、一般家庭では気軽に子どもを買おうという気になれないと比較した。日本では、そもそも「子どもを買う」という概念がないので、この時点で中国とは大きく異なっていると言えるだろう。

 2つ目の理由は「教育」だ。記事は、地震などの災害が多い日本では、小さいうちから子どもに自分の身を守る方法を教えていると紹介。これには不審者から身を守ることも含まれる。中国人には「厳しい」と感じられるようだが、そのおかげで突発的な事態にも冷静に対処できる力が付くと感心している。

 最後に記事は、日本の社会は「前科者に厳しい」ことが関係していると分析。中国では前科者の場合、大企業への就職は難しいものの、中小企業であれば就職できてやり直しがきくが、「日本では全国的に個人情報がさらされ、生活のあらゆる面で制約を受ける」と主張。そのため犯罪行為をしようという人は少ないのだと論じた。

 この記事に対して、「1980年代の中国は街が子どもであふれていたのに」、「昔の子どもは食事の時しか帰ってこないほど野生的だった」など、誘拐を恐れずに自由でいられた過去を懐かしく振り返るコメントが寄せられていた。記事の指摘はすべてが的を射ているとは言い難いものの、子どもだけで登下校できて、外を自由に遊びまわれる日本は、中国と比べると治安が良いことは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)