世界保健機関(WHO)は、今や欧州がパンデミック(世界的な大流行)の震源地となったとの見方を示した。これだけの短期間で感染のピークを超えることができたことを中国は自画自賛しており、被害の少なかった地域では中国の政策を称賛する国民も少なくない。

 しかし、中国の政策に疑問を呈する人もいるようだ。中国メディアの百度は12日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策で中国とは全く違う「優しい」方法を取った日本を、「中国にとって最高の手本」と高く評価する記事を掲載した。

 記事は、日本の対策について、中国のような都市の封鎖や自宅隔離の強制といった極端な政策はせず、大規模なイベントの自粛を要請するにとどまっていると紹介。また、医療体制が整っているとも称賛した。とにかく徹底的に感染を阻止しようする中国とは対照的で、日本は感染の速度を遅らせて感染者数を増やさない方針だと分析している。「特効薬ができるまでこれで持ちこたえるつもりではないか」と推測し、経済への影響や国民の受ける恐怖心を考えると、日本はバランスが取れていると称賛している。

 記事によると、ここまで「優しく」できる背景には、日本人の習慣もあるという。大勢で集まる習慣が少なく、都市部以外は人混みも少なく、人に迷惑をかけないことを重視するため風邪を引くと自主的にマスクをし、他人との接触を控えてウイルスをまき散らさないエチケットがある、と民度の高さに感心している。

 確かに、中国が採用した方法は短期間で効果的に感染拡大を封じ込めることができるが、それに伴う経済的な代償も非常に大きく、その被害はこれからどんどん明るみに出ることだろう。この点、日本の方法はバランスの取れた対策だったと言えるのかもしれない。とはいえ、日本も感染者が増えるにつれて自粛が広がり、経済へのダメージも大きくなっていて、東京五輪開催を危ぶむ声も出ている。まだまだ予断を許さない状況であり、早期の終息を願うばかりだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)