2月3日に横浜に入港し、新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は中国でも大きな注目を集めたが、中国メディアの界面は12日、日本で働く中国人が見た「新型コロナウイルスに直面した日本社会」について紹介する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者が語ったのは、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港に入港してからの日本社会の様子だ。クルーズ船内では感染者の数が日に日に増加し、日本社会でも新型コロナウイルスに対する不安と恐怖が急激に高まっていった時期と言えるだろう。この中国人は横浜で働いているそうで、勤務先から停泊しているダイヤモンド・プリンセス号が見えるほどの距離だったようだ。

 記事はまず新型コロナウイルスに直面した日本社会について「不思議な感覚だった」と振り返り、日本人は新型コロナウイルスに恐怖を抱きつつも、「同時に平常どおりに生活していた」と指摘。中国では一部でパニックも見られたが、社会の秩序は失われず、横浜の人びとが混乱することなく、恐怖に震えつつも「日常」を失わなかったことが驚きだったようだ。

 2月末になって日本でも感染が徐々に拡大し、ダイヤモンド・プリンセス号から乗客の下船が始まるとさらに緊張感は高まり、店頭からはトイレットペーパーやマスクなどが完全に消えてしまったと紹介する一方で「これだけ緊張感が高まっても、仕事はいつもどおりに行われ、残業も通常どおりにあり、日本人の同僚はいつもどおりに仕事帰りに居酒屋に寄っていた」と振り返った。

 さらに、横浜のみならず、日本では新型コロナウイルスの感染拡大という問題に直面していても、社会が平常どおりであったことを中国の友人に話したところ、「誰もがその話を信じてくれなかった」と紹介。都市を封鎖したり、外出を制限したりした中国の状況に比べ、日本では「何ら変わらない日常」が存在したことが、中国人にとっては衝撃だったことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)