中国の都市化のスピードは非常に速く、ひとたび工事が着工されれば人海戦術によって瞬く間に都市の風貌が変化していく。都市部の光景はもはや先進国と遜色ないほどで、ハード面だけを見れば先進国以上に発展している都市も少なくない。

 中国メディアの今日頭条は7日、日本の街を見てみると「今も電柱が立ち並び、電線が張り巡らされている」と伝え、日本はアジア随一の先進国なのに、なぜいまだに電柱が林立し、電線が張り巡らされているのかと問いかける記事を掲載した。

 記事は「日本は様々な技術において世界をリードし、アジア諸国のマイルスートンのような国だ」と指摘し、日本に対して「経済が発展した先進国」というイメージを持つ中国人は多いとしながらも、今でも日本の街には電柱と電線があることを目にすると「まるで1960年代にタイムスリップしたかのようで、経済強国の都市とは思えない感覚になる」と論じた。

 中国では一般的に都市化が進むと交通渋滞が深刻化するゆえに、幹線道路を広げると同時に電線を地下に埋める工事が優先して行われると伝え、日本の風景は中国人に大きな違和感を与えると強調。しかし、日本と中国では政治の制度や状況が大きく違っているとし、それが日本で今なお電柱と電線が残る現状を生んでいるとし、その理由をいくつか指摘した。

 まず、「日本は土地の私有化が認められている国」であるため、国土全体が国有化されている中国とは異なり、都市開発にあたっては各地主との交渉が必要となると説明。また、日本は地震大国と言われるほど地震が多発する国であり、自然災害を考慮すると多少景観が損なわれるとしても、復旧作業が容易で費用が抑えられる現行の方法が採用されているというのは納得がいくのではないかと伝えた。

 中国では都市開発に伴って住民の生活も便利になっているが、都市部から消えた乱雑な風景を懐かしく思う中国人もいるようで、電柱と電線のような「過去の時代の産物」は中国人の郷愁を誘うようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)