日本の歴史や文化と「漢字」は切っても切り離せない関係にあるが、中国メディアの快資訊は9日、日本はなぜ「中国から導入した文字である漢字」を廃止しないのかと題する記事を掲載し、その理由はベトナムや韓国を見れば理解できるはずだと論じた。

 記事は、日本を訪れた中国人旅行客は日本の街中で見かけた看板や広告に書かれた漢字を見れば、その意味の多くを理解できると指摘したほか、その気になれば日本人と中国人は筆談で意思の疎通が可能だと指摘した。

 一方、ベトナムと韓国は古くは日本と同様に中国文化の影響を受け、日本と同様に漢字を使用していた時期があるとしながらも、現代のベトナムと韓国は「漢字を廃止してしまった」と説明。その結果、ベトナムと韓国はそれぞれの国内において「歴史文化における深刻な断絶」が生じてしまったと指摘した。

 ベトナムと韓国の古代文書はすべて漢字を用いて記されたが、現代のベトナム人や韓国人がこうした自国の歴史文書を理解するためにはどうしても漢字を学ぶ必要があると説明。しかし漢字を読めない人が増えているため、「自国の歴史を誰も理解できなくなる日が来るだろう」と論じた。

 続けて記事は、ベトナムと韓国とは対照的に日本は漢字を廃止することなく、自国の文字として1つとして使い続けているとし、「自国の歴史文化を理解し、大切にするという意味において日本のやり方は正しい」と称賛。日本には数多くの文化遺産が大切に保存されているが、これは漢字を使い続けることで歴史文化が断絶されなかったことも大きいと論じた。

 中国では自国の歴史を誇りとし、歴史そのものを大切にする人が数多く存在するが、ベトナムと韓国が漢字を廃止したゆえに自国の歴史文化が断絶されてしまったという状況は、中国人から見れば「自分自身の大切な記憶を自ら捨てるのと同じ」ような状況に映るのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)