中国では現在、新型コロナウイルス感染防止策として、日本からの入国者には強制的に2週間の隔離を実施している。では、日本に住んでいる中国人は帰国して「避難」したいと思っているのだろうか。中国メディアの今日頭条は11日、「新型コロナウイルスでどれだけの在日中国人が帰国しているのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本にはどれだけの中国人がいるかを紹介。2019年は78万人あまりが留学や仕事などで日本に住んでいたという。日本は新型コロナウイルス対策として、中国のように極めて強硬な措置を取れないため、日本の対応に不安を感じている中国人もいるだろう。記事は、「在日中国人は大挙して母国に避難してくる」のが当然だと思ったようだが、実際には「帰国を決めた在日中国人は少ない」と伝えた。

 なぜ在日中国人は、日本にとどまっているのだろうか。記事は、「日本政府を信じているから」と分析。日本は都市の封鎖など中国のような強硬策をとることはできず、国民からの不満もあるものの、学校の休校を要請するなどの対策は行っている。また、強制ではないので国民が政府の要請にどれだけ応えるかが肝心だが、在日中国人は日本人の民度も信用しているようだ。

 実際のところ、中国へ帰国しても2週間強制隔離されるうえに、隔離施設のホテルが倒壊したなどというニュースを見たら帰りたくなくなるのではないだろうか。また、今帰国しても中国に混乱を与えるだけとして自粛している人もいるようだ。

 この記事に対して、中国へ帰りたくないのは当然だというユーザーからのコメントが多く寄せられた。「中国も全く安全というわけではない」、「日本が一番安全」という人や、「移動中に感染するリスク」を指摘する人もいた。

 中国国内では、新型コロナウイルスを異常に恐れる雰囲気があり、一般市民が勝手に道路を封鎖するなど行き過ぎた対策が見られたが、それだけに在日中国人の冷静さには驚かされたのかもしれない。WHOによって事実上のパンデミック宣言がなされたが、一刻も早い収束を期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)