中国人が日本旅行で気付くことの1つに、「自動販売機の多さ」があるだろう。2018年末の時点で、清涼飲料水の自動販売機だけで240万台が設置されていたそうだ。しかも、日本の自動販売機はますます便利に、生活に密着した進化を遂げている。中国メディアの新浪網は11日、日本の自動販売機がいかに普及し進んでいるかについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の自動販売機の特徴について紹介している。まず1つ目は「取扱商品の多様性」だ。飲料のみならず、果物や冷凍食品、カップラーメン、調味料、米など多くのものを販売していると紹介。さらに、いつ、どの商品がよく売れているのか、地域ごとの違いをすべてデータにして分析し、自動販売機によっては性別や年齢層もデータ化していて売り上げを伸ばすことができると伝えた。

 さらには、利用者を楽しませる「面白さ」をブランドの広告にしていると紹介。例えば、あるイベントではバレーボール選手のジャンプの到達点と同じ高さにボタンが付いていて、ボタンを押すことができれば冷えたコカ・コーラが出てくるという「バレーボール自動販売機」が登場した、と発想の面白さを伝えた。

 また、災害に対応した自動販売機も多く、災害時には無料で飲料を提供するものや、電光掲示板に災害情報を流すサービスを提供する自動販売機もあると紹介。ほかにも、Wi-Fiを搭載したもの、外国人向けに17の言語で観光案内などを提供してくれる自動販売機もあり、社会貢献にもなっていることを称賛している。

 日本の自動販売機は、単に飲み物などの商品を販売する便利な機械というだけでなく、生活を豊かにし、安心感を与えてくれる存在になっていると言えるだろう。記事は、中国にも自動販売機はあるが赤字が多いと指摘したうえで、「人件費が削減されるとはいえ、日本人のような細かさが必要」として、日本から学ぶべきだと締めくくった。

 記事では触れていないが、日本で自動販売機がこれだけ普及した要因の1つには治安の良さもある。実際、中国で見かける自動販売機のほとんどが敷地内など管理の行き届いたところにあり、道端に置いてあることはほとんどない。こうした状況を考えると、中国で日本のように自動販売機が普及することは難しいと言わざるを得ないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)