2月11日、愛知県の清掃施設に運び込まれたごみの中から、現金1127万円が見つかるという出来事があった。後に無事持ち主が見つかり返還されたそうだが、日本ではごみの中から大量の現金が発見されるというニュースが時折聞かれる。2月は27日にも兵庫県伊丹市でプラスチックごみの中から現金485万円がみつかっている。

 それほど金額が大きくなければニュースとして報道されることもないが、ごみ処理施設ではタオルの中から20万円、布団にくるまれた封筒から50万円などのように見つかることが多いという。中国メディアの新浪網は10日、「ごみの中から時々現金が発見される」日本の不可解な現象を紹介し、その理由を分析する記事を掲載した。

 社会通念上、現金をごみと一緒に故意に捨てるというのは考えにくいことだ。記事は、日本ではごみの中から現金が良く出てくるのは、「高齢化」と関係があると分析。高齢者が亡くなって保管していた現金を遺族が知らずにごみと一緒に処分してしまうことが多いと指摘した。

 その上、日本の高齢者は人間関係が薄く、子どもとの行き来も多くはないと分析。誰も信じていないので現金を家に置いておく傾向にあると論じた。しかも、高齢者は忘れっぽく、自分でどこにしまったか分からずに誤って捨ててしまうこともあると説明した。したがって、ごみから現金が出てくる現象は、「日本の高齢化の深刻さ」を示しており、「子どもとのやり取りが少ない」という問題点も明らかにしているとしている。

 ほかにも、現実的な問題として、高齢者はATMの機械が使えない、またはそこまで行くのが大変なので現金を多めに手元に置いていると記事は指摘。そもそも銀行を信用していない人もいるのだろうとしている。記事が推測しているのは、いずれも高齢者が関係したケースばかりだが、タンス預金が増えるのは銀行に対する不信というより、利子の低さというのも関係しているだろう。いずれにしても、高齢化が進む日本ではこうしたことが増える可能性はあり、十分に注意したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)