新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、日本政府は9日から中国と韓国からの入国制限を強化した。帰国する日本人も対象となり、2週間の自宅待機またはホテルでの待機を「要請」することになったが、強制力はなくどれだけの効果があるかは現時点では不明だ。これに対して、中国の「隔離」は驚くべき徹底ぶりのようだ。中国メディアの新浪は8日、「日本から帰国したら隔離された」という中国人の例を、2つ紹介する記事を掲載した。

 最初の例は、中国で新型コロナウイルスが広まり、家で引きこもりになるのを避けるため、2月上旬から親戚を頼ってタイへ行き、その後日本に滞在していたという中国人女性だ。しかし、中国が恋しくなり、帰国したところ上海の空港の検疫は非常に厳しく、こまごまと詳しく質問されたという。

 その後自宅マンションに到着したが、それからはさらに大変だったようだ。中国では外部から帰ってきた人には敏感で、大きなスーツケースを持ったその女性が「日本から帰った」ことが分かると大騒ぎになり、体温を測って2週間自宅待機するとの文書に署名をさせられ、翌日には管理人や行政の担当者などが次から次へと電話をしてきて大変だったと振り返っている。

 別の夫婦はメキシコからの帰国者だ。この夫婦も、メキシコにいる娘に会いに行った後、中国でコロナウイルス問題が発生し、しばらくメキシコに留まったが今度はメキシコも危ないと感じて帰国したそうだ。「コロナウイルスを避けた」つもりだったが、帰国便が「日本経由」の飛行機で、日本にはわずか2時間滞在しただけにも関わらず、危険人物の扱いをされて大変な思いをしたと紹介している。

 まずは上海の空港に到着すると、全身防護服に身を包んだ数名が飛行機に乗ってきて体温を測り、降りてからも膨大な書類を書かされ、「まっすぐに家に帰り、2週間は家から出させない」ために徹底して管理されたと伝えている。自宅マンションに到着すると、入り口には7ー8人が待ち受けており、車内で体温を測り、隔離に同意する文書に署名させられ、2週間の隔離となったという。

 中国の「隔離」の徹底ぶりには驚かされるが、その分日本の対応の緩さが際立つとも言えるだろう。中国の方法がそのまま日本で通用するわけではないとしても、日本も中国の徹底ぶりに学べる点があると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)