初めて日本に来た人は日本の静かさに驚くが、確かに日本は満員電車内であっても非常に静かだ。この点、活気があってにぎやかで、時には人目をはばからず口げんかを始める中国とはずいぶん違っていると言えるだろう。中国メディアの今日頭条は7日、「日本に長く住んでいるが、けんかをしている日本人を見たことがない」と題する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は最近、ある中国の友人に「日本人は喧嘩をするのか」と聞かれて、改めて考えてみると確かに一度もけんかを見たことがないことに気が付いたそうだ。記事は、日本人は中国人が抱くイメージとは全く違うと紹介。日本に行ったことがない中国人にとって、日本人とは抗日映画に出てくる「凶悪でいつもバカといっている」極悪人だが、実際日本に来てみれば分かるように、「けんかなどまず見かけないほど民度が高い」と指摘した。日本のドラマで出てくる怒号のシーンも、現実ではまず見かけないと紹介している。

 では、なぜ日本人は「けんかをしない」のだろうか。記事は3つの理由があると分析。その1つが「価値観や考え方の多様性を認める社会」だからだという。日本は中国と違って「何もかもが画一的ではない」とした。

 2つ目は「我慢強くて人に迷惑をかけないという美徳」を持っているからだと分析。外では常に気を使っている日本人は、ささいなことでもすぐに「すみません」、「失礼しました」というのでけんかにならないとしている。3つ目は「他人の目を気にすること」が関係していると分析。中国人と違って日本人は目立つのが好きではないので、けんかをしないのだという。これは1つ目の「多様性を認める社会」と矛盾しているが、作者は「日本には確かにこの種の矛盾が存在している」と指摘。突飛な人たちは自分たちのグループを作っており、グループ外では異質に見られることを自覚していると論じた。

 活気があって、喜怒哀楽をストレートに表現するのは中国人の良さではあるが、そのためにささいなことで大げんかを始めてしまうという短所にもなると言えるだろう。その意味では、「冷たいと言われがちだが、民度が高くてけんかをしない」日本人の国民性にもまた一長一短があると言えそうだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)