新型コロナウイルスの蔓延を防ぐため、中国各地で不要不急の外出を控えるように呼びかけられている。多くの中国人が家に閉じこもり、他人との接触を極力避けるため、外売(ワイマイ)と呼ばれる食事の出前サービスを利用する人も多かったという。

 食事の出前サービスは近年の中国で急成長を遂げた分野で、多くの中国人に利用されている。日本でも類似のサービスは存在するが、昼食に弁当を持参する人も多く、出前サービスを利用する人が中国ほど多くないことは中国人にとっては意外なのだという。中国メディアの新浪は3日、日本人が弁当を持参しても「出前サービスを中国人ほど利用しない理由」を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、中国では経済発展と共に人びとの生活スタイルが大きく変化しており、同時に生活を便利にする様々なサービスが提供されるようになっていると伝え、大学生や若者達の間では「外売」と呼ばれる食事の出前サービスが大人気となっており、生活になくてはならないサービスになっていると紹介。なぜなら中国ではランチの時間になると飲食店や学校の食堂は人で溢れ、長い行列が出来ると伝え、時間を浪費したくない人にとっては「外売」は非常に便利だからだと論じた。

 一方、日本にも食事の出前サービスは存在するものの、中国ほど普及していないと紹介し、「なぜ日本人はわざわざ弁当を持参し、お昼に冷めた弁当を食べるのか」と疑問を提起した。これについて、日本人は他人に迷惑を掛けることを嫌うため、もしデリバリーしてもらった温かい食べ物を食べていたら「匂いが漂い、周囲の人に迷惑となる」ことを懸念しているためではないかと分析。また、日本は人件費が高く「出前のコストが中国より高い」ことが、日本で出前サービスが中国ほど普及していない要因ではないかと主張した。

 中国では様々なサービスが登場しては消えていく。2-3年前に爆発的に広がったシェア自転車サービスは今では影を潜めているが、現在人気を集めている「外売」はシェア自転車と違って、中国社会に定着するサービスになるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)