これまで対岸の火事だった新型コロナウイルスが、日本でも急速な広がりを見せている。日本はこれまで中国のニュースを見聞きしウイルスの恐ろしさを見てきたにもかかわらず、日本政府の対応はすべて後手に回っているように見える。

 こうした状況は中国メディアでも取り上げられ始めており「日本政府の対応はなぜこれほど後手に回っているのか」と分析が始まっている。中国メディア斉魯晩報網がその原因のいくつかを挙げて説明している。

 まずは、日本が災害多発国である点。日本はこれまで毎年のように多くの災害に見舞われてきた。台風や巨大地震や津波に直面し、そのたびごとに復興してきた歴史がある。そのため、何か問題が起きるとその問題や規模に応じて対応する習慣がある。ある意味でこうした天変地異に「慣れ過ぎている」とも言える。確かに、今回の新型コロナウイルスは問題の性質から見えればかなり大きな問題だが、これまで国内の被害の規模や初期段階の状況から言えば限定的な問題だったため、対応に遅れが出てしまったのかもしれない。

 さらに、近年日本が新型ウイルスなどの蔓延は起きてこなかったという歴史的な背景も関係する。そのため、伝染病に対する対策は国家レベルで十分にできていないという側面もある。ある報道では、日本の伝染病専門病院は1800床しかなく、疑わしい患者を入院させているとすぐに病院は満員になってしまう、とも述べられている。「ダイヤモンド・プリセンス」の乗客が船上にい続けなければならかなったのも、そうした感染が疑われる患者の多くを収容できる施設が日本になかったからでもある。こうした経験不足や準備不足が、対応の遅れの原因と見ている。

 もう一つの原因が経済への影響を懸念したため、というもの。今年、オリンピックを控えた日本はなんとしても影響を最小限に食い止めたいところ。中国では多くの場所で異例かつ大規模な活動制限を行っている。とはいえ、日本ではこうした大規模な措置を取るための法律すらない。それどころか、まずは経済やオリンピックへの影響を懸念し、早急で徹底した措置がとれなかったのではないかと分析している。

 この記事は結びに、日本が中国にマスクを寄付した際に書かれていた「山川異域,風月同天(同じ山や川はない。しかし、風や月は同じものだ)」というメッセージを逆に引用している。「ウイルスの流行に面して中国が困ったときにはマスクを送って助けてくれた。日本が助けを必要としてれば、助け合うのが当然だ」と結んでいる。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)