中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染は、中国全土に広がりいまだにピークを迎えていないと言われ、中国では官民一体となって全力で感染拡大の防止に努力している。そんななか、日本でも感染が広まりつつあるのを見て、中国人としては「黙っていられない」気持ちのようだ。

 中国メディアの今日頭条は21日、「日本で感染者数が上昇しているのを見て、中国人が居ても立ってもいられなくなっている」と題して、日本の状況を心配する記事を掲載した。

 厚生労働省の発表によると、22日午前0時時点で15都道府県で計93人の感染が確認されている。これに武漢からチャーター機で帰国した人の感染者とクルーズ船での感染者を含めると741人になる。また、新型肺炎による死者はクルーズ船の乗客2人を含め3人となっている。

 日本の場合、クルーズ船での感染者数が突出しているが、記事は19日から下船を開始した検査で陰性だった乗客が、「公共の交通機関で帰宅したこと」に注目。やはり陰性だったオーストラリア人の乗客が帰国以後に陽性となった例を挙げ、懸念を示している。

 また、少し前までは日本から多くのマスクが中国へ寄付されていたが、今では日本国内がマスク不足になってしまったと指摘。マスクのみならず、新型コロナウイルスの感染の有無を確認する検査試薬も緊急に必要な物資の1つだと伝えた。実際、日本では検査を受けることのできる基準が非常に厳しいと指摘しており、症状があってもなかなか検査も受けられない状況に「なんだかどこかで聞いたことのある話で、恐ろしく感じる」としている。

 このため、中国人は「居ても立ってもいられない」ようで、中国はすでに「行動を開始した」と記事は紹介。20日には中国が日本国立伝染病研究所へ新型コロナウイルスの検査試薬を寄付したほか、在日中国人がマスクを無料でプレゼントするボランティア活動を始めたと伝えた。

 確かに、現在の対応は後手に回っている感は否めず、感染経路が不明な例もあって、中国の方が大変な状況とは言え、中国人から心配されてしまうのも当然のことかもしれない。これ以上感染が拡大しないよう、ぜひとも効果的かつ大胆な措置を取ってもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)