人口が14億を超える中国では、幼い時からすでに「競争」が始まっており、自分の子が少しでも周囲よりも優位に立てるよう必死に努力する親は少なくない。その競争において、大きな目標の1つとなるのが「高考(ガオカオ)」と呼ばれる大学試験で、この試験でどれだけの点数が取れるか、そしてどの大学に入学できるかでその後の人生が大きく左右されることになる。中国メディアの新浪は8日、日本を世界屈指の教育大国と紹介し、中国人が留学を考えるのに適している国だと論じる記事を掲載した。

 記事は、日本は経済、教育、科学、社会環境や各国との友好関係において非常に優れた国だとし、「近年は中国人から優れた留学先として着目されている」と指摘。留学を選択するにあったって、中国国内の大学に進学するよりも心配事が増えるのは当然だが、「日本がなぜ留学先に適しているか」についていくつか独自の理由を主張した。

 まず1つ目の理由として、大学評価機関である英クアクアレリ・シモンズが発表した2020年世界大学ランキングを挙げた。今回、順位を上げた東京大学の22位を筆頭に1000校を網羅するランキングのなかで「日本の大学は41校もランクインし、うち10校が200位以内に入っている」ことは日本の大学の質の高さを示していると指摘した。

 また、「学費を含む留学費用が比較的安い」ことを挙げ、国立と私立では学費に差があるとしつつも、「日本には留学生が利用できる奨学金制度を提供する機関がたくさんあること」、また許可を得れば「留学生のアルバイトが可能であること」から、経済面での負担は欧米諸国への留学と比べて少ないと指摘した。

 他にも、米国のある機関が毎年発表する世界最高の国ランキングで、日本が毎年上位に入るように「生活環境の点でも日本は優れている」こと、さらに「就職においても、日本への進学は有利に働く」と論じた。

 中国では一度の「高考」で人生すべてが決まると言われており、学生とその親が抱えるストレスは大きい。ゆえに、選択の幅を広げるために日本への留学を現実的に考える学生と親が増えているのも納得できるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)