ゴミの削減やリサイクルの観点から、「もったいない」という言葉が世界から脚光を浴びたことがあったが、一方で日本で廃棄される食品の量の多さは中国人の注目するところとなっているようだ。中国メディアの新浪は7日、「日本は世界で最も食品を無駄にしているという噂は本当か」と指摘する記事を掲載した。

 記事は、中国はかつて食べ物が国民全体に行き渡らない貧しい時代を経験しているゆえに、食べ物を無駄にしないという考え方は中国の伝統的な美徳として根付いているとし、「食卓の穀物1粒1粒は苦労の結晶」という言葉が語られてきたと主張。現在では中国人の生活水準も向上し、毎度の食事に事欠くことを心配する必要はなくなったが、世界全体で見ればまだ食料が均等に行き渡っていない現状が見られると指摘した。

 こうして世界には今も貧困が存在するという現状をふまえたうえで、「中国人からすると日本人は節約家という印象があるが、日本は世界でも食品を無駄にしている国と言われるのはなぜなのか」と問いかけた。

 記事は、日本の食品ロスが問題となる背景として、中国とは異なる食品の販売方法を指摘。日本では「出荷される商品は丁寧に選別され、個別包装され、規格に合致したものだけが市場に出される」と説明。さらに、品質保持期限に加えて「賞味期限によって管理され、まだ食べられる商品でも廃棄される場合がある」と伝えた。

 中国で食品は個別包装されずに売り場に山積みにされており、顧客が手に取って選別し、量り売りで値段が付けられる。それゆえ、中国の販売方法では「出荷の時点で規格外となる食品ロスが少ない」こと、また日本と比べ「商品が売り場に置かれる販売期間が長い」という違いにより、中国の売り場では食品ロスが発生しにくいと主張した。

 もちろん食品を無駄にしてはならないが、食品の衛生や安全性も決しておろそかにしてはならないゆえに、「もったいない」だけで判断するのは難しいのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)