日本の新幹線方式を採用したインドのムンバイ・アーメダバード間(約500キロ)を結ぶ高速鉄道計画。開業は2023年を予定していたが、用地取得の遅れで5年ほど遅れる見通しだ。当初、受注競争に敗れた中国からは恨み節も聞かれたが、今では「工事が遅れている」と事あるごとに指摘している。中国メディアの新浪は8日、インドの高速鉄道計画の進展を伝える記事を掲載した。

 記事はまず、インドが中国ではなく日本の新幹線方式を採用した理由について分析。中国の便利で安全な高速鉄道を見て高速鉄道が欲しくなったインドは、日本の提示する「資金」に目がくらまされて中国を蹴ってしまったと主張した。

 日本が提示した資金とは、用地取得費用などを除く工費の約8割を円借款で賄うと提示した破格の条件を指しているようだが、「中国は日本よりもずっと安く、独自の高い技術を持っている」のに、費用の高い日本を選んだインドは愚かであると主張した。

 インドの判断が誤っていたことの証拠として記事は、土地収用がまだ4割しか済んでおらず、開通まで先は長そうだからと指摘。記事は、関係する地元住民は5000世帯以上にも上り、高速鉄道ができたところで乗車料金が高くて住民には利用できないと思われるため、遅れは想定内だとしている。

 用地取得の難しさは、受注したのが中国だったとしてもやはり同じだっただろう。そのうえ今月8日には、インド側が鉄筋高架橋の建設や、掘削用にシールドマシンの使用を希望したことで、予定よりもさらに5000億円程度必要になりそうだと分かったばかりだ。一筋縄ではいかないインドの高速鉄道計画だが、健闘を期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)