急激な経済発展を遂げた中国。大都市の発展ぶりはすさまじく、高層ビルが林立するなど近代的な街並みを目にするようになった。中国は都市部と農村部の格差が非常に大きいという問題を抱えているものの、大都市における「ハード面」においてはもはや先進国と同等もしくはそれ以上となったと言えるだろう。

 だが、中国メディアの新浪は2日、国力はハード面だけで比較できるものではないことを強調する記事を掲載し、日本社会について紹介しつつ、「日本と中国のソフト面やソフトパワーにおける差はまだまだ大きい」と伝えた。

 記事はまず、日本は中国から文字や文化を学び、その後は欧米から経済や工業を学んだ国であり、「国土の小さな国であっても、世界有数の経済大国」であると強調。中国も経済発展を遂げ、今や国内総生産(GDP)は日本を大きく上回り、世界第2位の経済大国となったものの、日本と中国のソフトパワーやソフト面を比較すると「中国はまだまだ見劣りするのが現実」であると強調した。

 具体的な例として記事は、日本では「国民一人ひとりが社会秩序を守って生活している」と紹介し、日本人の高い民度は日本のソフトパワーだと強調。中国でも社会の秩序を維持するために様々な規則が設けられているものの、それを厳格に守って生活している人は少数派というのが現状だ。たとえば、信号が赤であっても電動バイクや人が平気で道路を横断していく光景は日常茶飯事だ。

 また、「日本では公共の場所も非常に清潔に保たれている」とし、日本の街では中国と違ってごみがほとんど落ちていないと紹介した。それは、小学生の頃から学校を自分達で掃除する教育がなされているため、日本人の感覚のなかに高い衛生感覚が培われているからだと分析した。中国人もきれい好きであるものの、それはあくまでも個人のスペースに限った話で、公共の場所を清潔に保つことについては意識が低いのが現状だ。

 結論として記事は、過去の歴史上の出来事ゆえに、日本に対しての悪感情は拭い去ることはできないとしながらも、中国がより発展していくためには謙虚に日本から学んでいく必要があると強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)