日本経営管理教育協会が見る中国 第605回 ――坂本晃

○安全とは

 安全とは、ウィキペディアによると国際標準の定義として「許容できないリスクがないこと」と、「危険をゼロにする」とされている。

 その対象は明示されていないが、第一に「人」「人間」「人類」であろう。他の生物と言われる動物、例えばペットの安全もあるが、人間を中心とする考え方で、鉱物、広くは地球、太陽、宇宙などの安全は一般的な話題ではない。

1.個人の安全

 「人」個人の安全は、どのようにして得られ、守られるであろうか。安全は人間が受胎してから他界するまての生涯にわたり、確保される必要がある。

 健康でない「病気」と言われる状態や、怪我などの状態にならないことが求められる。病気は本人の努力などで防げる可能性が高いが、他人の責任による交通事故、労災事故などは、本人だけでは対応できなないことも現に存在する。

2.国の安全

 現在地球上の「人」は、国際的に合意されている国に住んでおり、その国民の安全は国が基本となる法律を作り、政策を実施している。基本的な食料の安全、住宅や職場の物理的安全対策などを、国の諸機関が担当して、税金を財源に、安全に対する予防や天災、人災に対応している。

3.都市の安全

 世界では人口の半数ていどが、都市と呼ばれる地域に生活し、所得を得ている。その地域の安全は都市と呼ばれる組織が担当、都市計画、防災計画や教育を担当している。

○2003年SARS

 中国で発生したSARS重症急性呼吸器症候群は、2003年12月31日時点での発生数は中国で5,327人、死亡349人と報告されている。

 写真は、2003年9月15日北京で開催された中小企業の発展に関しての検討会の様子で、入国時や北京で建物へに入るときは、体温の遠隔測定が行われていたのを思い出す。

○2020年新型コロナウィルス(2019-nCoV)

 中国武漢で発生したいわれ、日本の国立感染症研究所のホームページによると、2020年1月10日に掲載されたのが最初のようである。

 2020年1月28日お昼のNHKニュースによると、中国では4,515人が感染、すでに106人が死亡した報じていた。

 武漢では戒厳令ともいえる市外への移動が禁止され、1月25日(土)中国のお正月に当たる春節に大きな影響がでていよう。北京でも故宮が閉鎖されるななどの影響を知人から寄せられた。

 日本への影響は、日本でも患者の発生が確認され、武漢から在留日本人の日本への帰国に政府が費用を負担するなどの対応や、「指定感染症」としての対応、入国時の検査などを実施することになった。

 世界への広がりは、17の国と地域で77人への感染が確認されており、地球規模での対策が求められている。(写真は、2003年9月北京での検討会。提供:日本経営管理教育協会)