日本政府が2008年に掲げた「留学生30万人計画」は、目標とする2020年を前にすでに達成された。この10年あまりで、日本に留学する留学生の出身国が増えたが、人数で最も多いのは相変わらず中国からの留学生で、およそ3人に1人は中国からの留学生だ。

 日本に留学した中国人のなかで、留学して良かったと思うケースにはどんな理由があるのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、実際に日本へ留学した中国人の体験記を掲載した。

 この中国人男性は、もともとは筋金入りの反日で、大学で日本語を専攻するまでは自腹で反日のチラシを作って配ったり、日本のドラマを見ている同級生を売国奴と馬鹿にしたりしていたという。もしかしたら、中国の教育や周りの環境がそうさせたのかもしれない。

 しかし、なぜか大学では日本語を先行し、「せっかくなので」というぼんやりした理由で在学中に日本への交換留学を申し込んだことで、人生が変わったそうだ。1年間の留学で、日本語を学びながらアルバイトも経験し、日本でいろいろな人と接したことで学ぶことが多かったと振り返っている。

 一度帰国してからもまた大学院生として再度留学し、思いがけず日本で就職もしたという筆者。いまや日本は第二の故郷になっていると自らの半生を振り返っている。日本留学で「思いがけない人生」を歩むことになったわけだが、最近では筆者のように何となく日本語を学び、何となく留学してそのまま日本で就職する人も増えているようだ。日本が大好きだからという理由で皆が留学するわけではないというのは最近の中国人留学生の傾向なのかもしれない。

 記事に対するコメントにも、自分の息子や知り合いが筆者のように日本に留学して、そのまま日本で働き家庭を持ち幸せに暮らしているという話が散見された。いろいろなケースはあるだろうが、反日的な感情を持っていても、実際に日本で生活してみて日本の良さを知るようになった中国人は少なくないだろう。その意味でも、訪日中国人が増加していることは日本に対する偏見を取り除く良いきっかけになりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)