日本では人工衛星の打ち上げ用ロケットとしてH-3ロケットの開発が進められている。中国メディアの澎湃新聞は1日、日本はロケット開発を積極的に行っていると伝える記事を掲載し、日本の宇宙開発能力について考察した。

 記事は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2015年からH-3ロケットの開発を行っており、2020年に試験機の打ち上げを予定していることを紹介。H-3ロケットは全長63メートル、直径5.2メートル、新しい大型液体ロケットエンジン(LE-9)が採用される予定だと伝え、このLE-9エンジンは「高い信頼性と大出力を両立した、世界トップレベルの性能を持つエンジン」であると指摘した。

 さらにH-3ロケットは低コストが強みであり、H-2Aロケットの約半分のコストで打ち上げが可能になる見込みだと紹介し、衛星の打上げサービスにおける国際競争力はH-2Aロケットよりも格段に高まることになるだろうと指摘。近年は宇宙産業の市場規模は拡大を続けており、H-3ロケットは試作機の打ち上げに成功し、市場への投入に成功すれば「衛星の打上げサービス市場において一定のシェアを獲得するだろう」と予測した。

 一方で記事は、日本には固体燃料ロケットである「イプシロン」が存在するほか、小型地球観測衛星「ASNARO」プロジェクトも進行中であると伝え、H-3ロケットとあわせて「日本の宇宙における軍事能力を向上させる存在」であると主張。固体燃料ロケットは中距離弾道ミサイルの「親戚」のようなものであると伝えたほか、光学衛星のASNARO-1とレーダー衛星のASNARO-2からなるASNAROは非常に高い地上分解能を持っており、これは軍事的に見ても非常に価値の高い存在であると伝え、H-3ロケットとイプシロン、ASNAROは日本の宇宙開発能力の高さを示すものであると同時に「日本の宇宙空間における軍事力の基礎を固める存在でもある」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)