新型コロナウイルスに関連した肺炎の流行により、マスクがあっという間に市場から消えた中国。日本でも一部の小売店からマスクが消えていると報道されているが、そんな中国人に対して日本人はどんな反応を見せているのだろうか。中国メディアの澎湖は1月30日、「マスクがなくなった日本では武漢人はどう見られているのか」と題する記事を掲載した。

 一部の中国人は、日本で偏見を持たれたり、不満を持たれたりするのではないかと不安に感じているようだが、実際にはどうなのだろうか。記事は、2019年9月から日本に住んでいるという中国人男性の感想を紹介している。

 この男性によると、今回の報道を受けて、在日中国人の間には「緊張が走った」という。差別的な待遇を心配したようだが、実際には日本人から嫌われるどころか「感動する経験」をたくさん見聞きしたと伝えている。

 例えば、日本では民間がマスク100万枚を中国へ寄付したことや、観光ビザで日本を訪れていた湖北省からの旅行客のビザの延長が認められたことも中国人の間で注目を集めたそうだ。この中国人は飛行機が飛ばなくなったため帰国できないままビザの期限が迫っていたが、日本ではビザの延長は認められていない。しかしながら、担当者がタイムリミットのぎりぎりまで奔走してくれ、前例のないことだが例外的に延長が認められたという話だ。「ルールを重んじる日本ではまずありえない」と感動を伝えている。

 反日的な教育を受けているぶん、日本人からのこうした親切はより感動を与えているのだろう。この男性はさらに、日本では中国よりも早く新型肺炎に関する正確な情報が提供されていたことと、国民の反応の2つは中国も見倣うに値すると伝えている。特に中国の情報規制に関しては、思った以上だったことに驚いたようだ。

 歴史的な理由で反日感情の根強い中国人にとって、日本からのこうした親切は意外だったのかもしれない。これを機に、日本に対する正しい理解が広まってくれることを願うばかりだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)