武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染は、中国全土に広まりいまだ収束する気配がない。街ではマスクや消毒液の不足が深刻になっているが、そんななか日本に対する評価が急激に上がっているようだ。中国メディアの百家号は31日、「この度は日本にありがとうと言いたい」と感謝を伝える記事を掲載した。

 日本は今回、災難に見舞われた中国に対して迅速な対応を取り、政府・民間ともに様々な支援を行っている。記事は、中国は世界各国から支援を受けているものの、とりわけ日本には感謝していると率直に感謝を表明している。

 日本政府は、新型肺炎の被害に伴い支援を「迅速かつ明確に」表明し実施したことが中国で話題となった。日本政府はさらに、新型コロナウイルスによる感染を指定感染症としたため、日本では国籍を問わず感染した場合は無料で治療することになると記事は伝えた。そのうえ、民間からも中国へ100万枚のマスクの寄付があったほか、武漢と友好都市を締結している大分市が災害用に備蓄しているマスク5万枚のうち3万枚を寄付するなど多くの支援が見られていると紹介している。

 さらには、日本中の空港や店舗で「中国頑張れ、武漢頑張れ」という中国語が掲げられたほか、あるドラッグストアでは中国人を応援するためにマスクの割引が実施されたなど、中国人を感動させるエピソードは枚挙にいとまがないようだ。

 中国はこれまで反日感情が根強い国として知られてきたが、受けた恩には感動し、素直に感謝を表明する良さがあるようだ。記事は、「中国人は昔から恨みと恩をはっきりと分ける。今回のことはありがとうと言うべきだ」と感謝を表すように促している。「困った時はお互い様」というのは日本の持つ昔からの良い文化であり、それが形になって表れたと言えるだろう。災害に遭うたびに、他の国や地域からの支援を受けてきた日本だからこそ、これだけの積極的な支援ができたのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)