1月13日に埼玉スタジアム2002で決勝が行われ、静岡学園高校(静岡)が優勝を果たした第98回全国高等学校サッカー選手権大会。この大会は中国でも報道され、多くの中国人の注目を集めることとなった。

 中国でもサッカーは人気のあるスポーツではあるものの、日本と中国の間には「決定的な差」があるという。中国メディアの新浪は22日、第98回全国高等学校サッカー選手権大会を紹介する記事を掲載し、「中国ではいつになったら日本のように青少年サッカーが盛り上がるのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事はまず、かつての日本サッカーは中国に遠く及ばなかったが、Jリーグの創設とその後のレベルアップを通じて、現在では世界の強豪国と肩を並べて戦えるほど力を付けたと紹介。逆に、中国ではサッカー選手の育成に力を入れると言いつつも、サッカー場が減少しているだけでなく、子どもたち同士の接触による事故を減少させるために体育の授業すら少なくなっているのが現状だと論じた。

 その結果として、中国は2002年に日韓共同で開催されたサッカーワールドカップの本大会に出場した際、多くの中国人が「中国サッカーの本格的な幕開け」だと思っていたが、実際には「幕開けではなく頂点」になってしまい、それ以降は坂を転げ落ちてしまったと伝えた。

 記事は、中国サッカーは多くの中国人の夢を乗せているとしながらも、卓球やバドミントンのように中国人が世界で活躍できるスポーツにはなれていないと主張。逆に、日本から優れたサッカー選手が数多く輩出されるのは、全国高等学校サッカー選手権大会のように青少年がサッカーに親しみ、打ちこめる環境があるからだと指摘し、中国がサッカーを強くしたいと願うのであれば「青少年サッカーを盛り上げる必要がある」ことを強調した。

 中国では日本以上に学歴社会となっているため、子どもたちは幼い時から知識を詰め込む勉強に追われる。それゆえ、放課後に校庭や空き地などでサッカーをして遊んでいる子どもを見かけることは非常に少ないのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)