英国では高速鉄道「ハイスピード2(HS2)」の建設計画があるが、なかなか進んでいないようだ。中国メディアの海外網は21日、海外の高速鉄道計画がいかに順調ではないかを指摘する記事を掲載した。

 中国の高速鉄道は、世界一の営業距離でその建設速度は驚異的であり、中国自身もそれを自負しているようだ。それに比べて、海外では高速鉄道の建設・整備工事が遅々として進まないと指摘している。記事は、英国の高速鉄道HS2は、2007年には建設構想ができていたにもかかわらずいまだにできていないと指摘。ほかにも11年間かけても整備できていない米国のカリフォルニア高速鉄道の例もあると伝えた。

 では、なぜ先進国である英国や米国の建設計画が遅々として進まないのだろうか。記事は、その1つの要因として「政治的な理由」を挙げた。西洋諸国では「多党制」であるため、何かプロジェクトを計画する際には毎回意見をまとめなければならず時間がかかると紹介。急ぎのプロジェクトでなければ後回しにされると指摘した。中国はほぼ一党制なので、進むのが早いというのは高速鉄道に限ったことではない。

 さらに、「予算」の問題もあると分析。西洋諸国では財政赤字が増え続けており、余裕がないため計画を遅らせることになるのだと論じた。これは、英国も米国も同様であるとしている。

 記事は、西洋諸国は資金がないので建設・整備ができず、高速鉄道がないので経済発展ができないという悪循環に陥っていると指摘。経済的に余裕がないのですぐに利益に結び付くことしかできないと分析している。採算の取れない赤字路線ばかりの中で拡大し続けている中国とは、政治面でも経済力でも違うと言えそうだ。しかし、中国高速鉄道は巨額の負債を抱えており、中国に金融リスクをもたらすことにならないか不安に感じている人も多いのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)