中国では子どもの誘拐事件が多発しており、誘拐などによって行方不明になる子どもの数は年間で20万人ほどに達するとも言われている。それゆえ、子どもが小学校に登下校する際には保護者が送り迎えをするのが当たり前のこととなっている。

 東京などでは低学年の小学生ですら地下鉄やバスを乗り継いで登下校するのは珍しい光景ではない。中国メディアの今日頭条は、日本で子どもの誘拐や人身売買がほとんど発生しない理由について考察する記事を掲載した。

 中国では人身売買などを目的に誘拐する犯罪者を「人販子」と呼ぶが、記事は「中国では誰もが自分の子どもには細心の注意を払っている」としながらも、それでも「子どもが人販子にさらわれて行方不明になったという報道をしばしば耳にする」と紹介。

 そして、「人販子」は一人でいる子どもに対して「賢いね」、「可愛いね」などとおだてながら近づき、子どもの警戒心を解きつつ、隙をみて連れ去ると伝え、中国では「子を持つ親ならば、誰もが子どもが誘拐されることを警戒している」と指摘した。

 一方で記事は、日本では子どもが誘拐されるような事件はほとんど発生せず、子どもたちだけで登下校が可能だと紹介し、これは「日本では誘拐罪には厳罰が下る」ためではないかと主張。未成年者を誘拐した場合は懲役3カ月以上、7年以下の刑となることを伝えたほか、誘拐された子どもを買った側も同じように刑罰が科されると紹介した。

 中国の場合は子どもの誘拐に対する罰が軽すぎると指摘し、子どもたちが安心して暮らせる社会のためには「人販子」に対して厳罰を与える必要があると訴えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)