究極のエコカーといわれる水素を燃料とした燃料電池自動車。日本や韓国などが特に力を入れており、すでに実用化されている。燃料電池車とよく比較されるのが電気自動車だが、中国は電気自動車の分野で優位性を維持している。中国メディアの今日頭条は7日、「なぜ日本と韓国は燃料電池車に力を入れるのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、燃料電池車と電気自動車は対立関係にあるのではなく相互補完の関係にあると主張。燃料電池車も電気自動車と同じくモーターで動くため同じ動力であることや、燃料電池車は長距離、電気自動車は短距離と応用するシーンが異なること、戦略的な立ち位置が異なることを理由として挙げている。

 ではなぜ、日本は燃料電池車の発展に力を入れているのだろうか。記事は、最良の燃料は石油のため、石油を多く持つ米国はガソリン車を発展させ、石炭を多く持つ中国は発電して活用できる電気自動車を発展させ、どちらもない日本は水素を燃料とした自動車を作らざるを得なかったと主張。「やむを得ない選択だったのではないか」と主張している。

 では、中国は燃料電池車に力を入れる日本と韓国に追随しているのだろうか。記事はそれを否定し、「中国にはもともと水素燃料電池の技術はあった」と主張。さらに「日韓の水素燃料戦略には中国の協力が必要であり、中国も喜んで協力している」のだという。それで「自動車分野の弟である中国が兄貴分の日本に追随しているのではなく、地政学的兄貴分の中国が、日韓という弟を守ってあげているのだ」と主張した。

 記事は、かなり上から目線で燃料電池車について論じているが、具体的にどのように日本や韓国に協力しているかについては言及していない。少なくとも現時点では燃料電池車を実用化しているのは日韓のメーカーだけであり、中国よりも進んでいると言わざるを得ないのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)