日本円はリスク回避通貨として知られており、世界中の投資家の間で、不安心理が広がると日本の円が買われることが常識となっている。中国メディアの今日頭条は16日、なぜ日本円はリスク回避通貨になっているのかについて分析する記事を掲載した。

 リスク回避通貨としては、日本円のほかに、米ドルやスイスフランもあると記事は紹介。日本円の場合、これまでも2008年の金融危機、2010年のギリシャショック(欧州債務危機)、2011年の東日本大震災などのリスクオフのたびに円高になっていると指摘した。

 ではなぜ日本円はリスク回避通貨として買われるのだろうか。記事は3つの理由を挙げている。その1つが「強大な経済的実力と世界の債権者としての身分」だ。高度経済成長期を経て強大な経済国となった日本は今でもその実力を備えており、日本円は世界の主要通貨の1つとなるほど地位が高いと紹介。また世界の主要な債権国の1つであるため円の安定に寄与しており、世界各国の外貨準備に占める円の比率も比較的高いことも関係していると論じた。

 2つ目は「長期的な低金利の環境」だ。記事はこれを「直接的な原因」と分析。市場では、金利が低い国の通貨を借りて、金利が高い国の通貨を買うことで利益を得るが、リスクが高まると投資家は、高金利通貨を売って日本円を買うようになるため、短期間のうちに円高になると論じた。

 3つ目は「リスク回避の心情」だ。これまでも、リスクが高まるたびに円がリスク回避資産として買われてきたため、「固定観念になっている」と記事は分析。そのため、次にリスクが高まった時も自然と円を買う流れになるのだと指摘した。

 日本は少子高齢化が進み、国の借金も非常に多いにもかかわらず、世界中で円が安全資産と見なされているというのは、確かに不思議なことではあるが、日本円はこれからも安全な通貨としての地位を維持していくに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)