世界中で毎年100万人以上に胃がんが見つかっている。2015年の中国がんデータ報告書によると、中国では毎年67万人の胃がんが新たに発生している。つまり、胃がん患者のほぼ半数が中国で発生していることになる。さらに、中国では毎日1860人が胃がんと診断されている。さらに、毎日1364人が胃がんで死亡していることが分かった。

 一方、日本における胃がん5年生存率は60%以上とかなり高い。各国の平均が10-25%であるのに比べるとかなり高い数字になっている。いったいなぜ日本は胃がんの生存率がこれほど高いのか、中国メディア深讀視頻はこのように語っている。

 まず日本では、広範囲の胃カメラ検査により早期診断率を高めており、40歳以上を対象に毎年胃がん検診を実施している。こうした定期健診により、胃癌の早期診断と治療率が高くなり、他の東アジア諸国に比べて生存率も高くなっている。

 また日本では胃がん原因と言われているヘリコバクター・ピロリ菌を根絶する取り組みが国を挙げて行っている。この菌は、胃の強酸性環境で生存できる発がん物質の一種で、日本では保険診療の対象となっている除菌療法を用い、徹底した除菌を行っている。

 ヘリコバクター・ピロリ菌の感染経路は不明とされているが、はしや皿を他人と使いまわすことについては注意が必要だ。中国では食事をテーブルの真ん中の大皿に盛って、それぞれ自分の箸で皿にとりわけて食べる習慣がある。一方、日本人は取り分け用の箸と自分用の箸を使い分けており、こうした習慣によりピロリ菌感染を防いでいるのではないか、とも考えられる。

 さらに塩分を控えめにする、新鮮な食材を使う、体重管理や運動なども役立っているに違いない。こうした日ごろからの健康管理により、日本では高い胃がん生存率が実現できている。

 健康づくりは個人の取り組みだけでなく、国全体で制度や医療機関を含めて行う必要がありそうだ。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)