三井E&S造船は15日、岡山県の玉野艦船工場で音響測定艦の命名・進水式を行った。三井E&S造船によれば、同艦は2900トン型音響測定艦の3番艦であり、「あき」と命名された。今後は「岸壁にて艤装工事を行い、2021年に防衛省に引渡す予定」となっているという。

 中国メディアの今日頭条は15日、音響測定艦について「ヒツジの皮を被った狼」であり、潜水艦に対する脅威は非常に大きいと主張する記事を掲載した。音響測定艦の何が「脅威」なのだろうか。

 記事は、日本では音響測定艦の1番艦は1990年7月に進水して91年1月に就役、そして2番艦は1991年9月に進水して92年3月に就役していると紹介し、音響測定艦「あき」は「日本で約30年ぶりに新たに建造された音響測定艦」であると指摘した。

 そして、音響測定艦には米海軍の水上艦用曳航ソナー・システムなど様々な音響測定装置が搭載されており、「潜水艦のプロペラやエンジンが出す音を発見し、追跡したり距離を測定したり、識別したりすることができるほか、音を通じて海底に対する偵察が可能だ」と主張。また、音響測定艦の主要な任務は日本の周辺海域における「傍受」であり、他国の潜水艦が出す音や反響する音の収集も任務の1つになるだろうと主張し、音響測定艦は「日米同盟という軍事的協力による産物であり、音響測定艦が収集した情報は日米が共有することになるだろう」と論じた。

 続けて記事は、中国の軍事専門家の見解として、音響測定艦は「中国の潜水艦の音紋データも収集、蓄積することになる」としたほか、音響測定艦で海底のデータを収集することで「中国の周辺海域で活動する米軍はより有利に海底で活動することができるようになる」と主張。米軍の音響測定艦「インペッカブル」が「人畜無害な外観をしていながらも、米軍の対潜水艦戦の分野で重要な役割を果たしている」ように、日本の音響測定艦も同様に中国にとって大きな脅威になる「ヒツジの皮を被った狼」であると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)