中国は都市部と農村部の発展に大きな格差があり、基本的な生活インフラすら整備されていない農村もあるほどだ。日本では過疎化などの問題を抱えている農村地域が多いが、中国人の目に日本の農村地域はどのように映っているのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、東北地方の農村を訪れたという中国人による手記を掲載した。

 記事は、1980年代から1990年代ごろの中国の農村には「美しい川があり、田畑は丁寧に手入れがされていた」と指摘する一方、それでも人びとは貧しさからは逃れられなかったと紹介。その後、都市部への出稼ぎブームが起きたため、農村の人びとは経済的には豊かになったものの、農村からは働き手が失われ、川は汚れて干上がり、道端にはごみが散乱し、すっかり荒れ果ててしまったと指摘し、「中国の農村は美しさと発展と豊かさを同時に確立することができなかった」と論じた。

 一方、中国人筆者が訪れた日本の東北地方の農村では、澄んだ水の川が流れ、「まるで荒れ果てる前の中国の農村のように田畑が手入れされ、ごみもなかった」と紹介。この中国人筆者は電車で移動していたようだが、東北地方の農村には改札機がない駅や、駅員がおらず、切符の確認すら行われない駅もあったと紹介し、「無賃乗車」をする方法がふと頭に浮かんでしまったと伝えた。

 改札がなくても運営が成り立っているのは、乗客がちゃんと料金を払っているからであり、無賃乗車をする人が少ないからだと言えるが、そうした現状を前に、「無賃乗車をする方法がふと頭に浮かんだこと自体が恥じるべきこと」だと論じた。

 また、東北地方の農村地域では登下校中の子どもたちに「こんにちは」と挨拶されたと紹介したほか、公園で野球のトレーニングをしていた子どもたちは誰かが近くを通るたび、決して通行人の邪魔になっていないにもかかわらず「すみません」と声をかけていたと紹介。子どもたちの行動はまさに日本人の美徳を示すものであり、この中国人としても新鮮な驚きを感じたことを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)