建築物にとって避難経路がきちんと確保されているか否かは、災害時の生存率を大きく左右するものとなる。中国メディアの新浪は2日、「日本の住宅設計を観察すると、重視するものが見えてくる」と紹介する記事を掲載した。

 どの国の住宅であろうと、生活を送るうえでの快適さが求められるのは普通のことだが、記事は「日本の住宅の設計を見ると、快適さはもちろんのこと、安全性も特に重視されていることがわかる」と紹介した。

 中国の都市部は一軒家よりも、マンションで生活をおくる人が大半だが、記事も日本のマンションやアパートの設計に注目し、「必ず避難階段や非常口が整備されている点」を指摘し、地震が多発する日本ならではの設計と言えるかもしれないが、「法律によって建物には避難経路を設置するよう定められているのだ」と説明。避難経路がきちんと確保されていることは、地震だけでなく火災時にも重要な役割を果たすとして、日本の住宅の安全性を高く評価した。

 しかし、避難経路は中国人にとっては理解に苦しむ点もあると主張し、「日本のアパートやマンションのベランダには隣と仕切る壁があり、これは避難経路となるように設計され、強く蹴ると突き破れるように薄く作られている」と指摘。災害時には避難経路として役立つかもしれないが、逆に「毎日、泥棒の心配をしなければならないではないか」と主張、中国ではとても設置できるものではないと論じた。

 中国の住宅では一般的な防犯対策として、ベランダや窓を金属製の柵で覆っている場合が多い。確かに空き巣は入らないだろうが、万が一の場合に住人は窓から避難することができない設計となっている。中国人からすれば、日本のベランダや窓は全く防犯性が無いと感じられるようだが、日本人からすれば中国のマンションの窓は逆に不安になってしまう設計だと言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)