日本では全体的に人手不足が深刻化しているが、中国メディアの今日頭条はこのほど、内航船では特に人手不足が深刻だと紹介する記事を掲載した。月給47万円ももらえるのに働き手が見つからないなんて、日本人は何を考えているのかと驚いている。

 内航船とは、国内の貨物を積んで国内だけを航海する船のことだ。その輸送量は陸上コンテナ輸送に次ぐ多さで、国内総輸送量の約40%を運んでいる。特に石油や石炭では、国内輸送の80%が内航船により輸送されているという。

 この業界では、月給が平均47万円とかなり高額らしいが、それでも働き手がなかなか見つからないのはなぜだろうか。記事は、仕事内容が「想像よりもきつい」と紹介。少子高齢化で日本はただでさえ若者が少ないが、若者は数日でやめてしまい、現状では働き手の約半数は50歳以上、3分の1は60歳以上で、きつい仕事にもかかわらず年齢層が高いと紹介した。このままでは人手不足で経営が成り立たなくなってしまう恐れがあるという。

 では、日本ではどんな仕事が人気なのだろう。記事は、高校生の「なりたい仕事」を紹介。プロのスポーツ選手、公務員、美容師、薬剤師、パティシエなどで、大学生になると事務・管理系、医療・福祉系、技術・研究系、専門系、クリエイティブ系など「温室系」が多いと分析している。これは、お金を儲けたい気持ちはあるが、給料の高さよりも自分の好きな仕事をしたい気持ちの表れで、中国の若者の「他人に抜きんでて成功したい」という野望は見られないと比較している。

 日本と中国のこの違いは、国民性の違いに加えて、経済発展で目覚ましい変化を見せた中国では、競争もまた激しく気を抜くとすぐに淘汰される社会になっていることが関係しているのかもしれない。記事に対して、「中国人でも働けるのか」と興味を示す人や、「日本人は給料が高くても大変な仕事はやりたがらないが、中国では大変な仕事でも給料が安い」とこの差にがっかりする人の感想も見られた。仕事に対する考え方は、日本と中国とではかなり違うようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)